田中麻記子展『Feticcio』開催
田中麻記子さんの食をテーマにした展覧会。
イタリア料理をモチーフに、
水彩で色鮮やかに軽やかに描いた作品を展示しています。
会期:2024年12月17日(火)〜28日(土)
2025年1月9日(木)〜14日(火)
水曜日休み
時間:13時〜18時
会場:888ブックス/パールブックショップ&ギャラリー
渋谷区西原2-26-5 パールマンション1F
パドラーズコーヒーテラスの奥 (中ではありません)
幡ヶ谷駅徒歩5分、代々木上原駅徒歩10分
作家よりーーーー
La Collection Gastronomique
~食べもの妖精シリーズ~
2013年、渡仏して最初のアパルトマンの棚に偶然残されていた大量の白い紙に、一日一枚、町で見た光景や人物や食べものを描くデイリードローイングが始まった。最初は多国籍のマダムや子どもの顔のドローイングだったのが、次第に食べものへと移行、パリでは、朝の市場や移民街で味わえるエスニックな食文化が身近にあるせいだろう。
750枚ほど描いたところで、一冊の本「La Collection Gastronomique / EditionHeHe」が出版された。
元々食べることが大好きで世界の食文化や歴史に興味がある。住んでいるパリや、近隣諸国で美味しいものを食べては、その食感、香りやフォルムから空想の妖精が頭の中に浮かび上がり、オリジナルの絵が見えてくる。時にレストランで食事中に、皿の上に絵が見えてしまい、忘れないようソースで白い皿の隅にフォークでドローイングして写真を撮ることだってある。
2016年、その本のローンチで、ここPearl Book Shop and Gallery で展覧会をさせて頂いた。(こちらでは8年ぶりとなる)今回の展覧会では、最近頻繁に訪れているイタリアの食べものをテーマに、改めてその美味しさに魅了され、実際に食べたものから脳内で作り出されるストーリーを元に、食べものの妖精たちに出てきて頂いた。
普段、私の制作の軸にあるものは油彩制作だが、
~食べることは生きること~
生きている限り、旅を続けていく限り、
この食べものの妖精シリーズは続いていくのかもしれない。